私たち、発達障害と生きてます

私たち、発達障害と生きてます―出会い、そして再生へ私たち、発達障害と生きてます―出会い、そして再生へ ぶどう社


読みました。
とても重い本です。が、希望を持てます。
ぜひ御一読をお勧めします。(特に、発達障害の事を知らないかたへ)
詳しい内容はこちらから。
ぶどう社さんに発注すると、送料無料・即日発送・後払いだそうです。
(上のリンク先を参照して下さい。)


なお、この本で各章の考察をされている高森さんは、ご自身のブログ
「アブノーマライゼーションへの道」にて、心躍る論考を展開されてます。


一言感想。
「知らないとは恐ろしいことだ」
ちょっと詳しく感想。
8人の当事者達が一年の年月をかけて協働してつくった本だという点がユニーク。
もっとユニークなのが、構成です。
「この本には二つの読み方があります。順番に章ごとに読む方法と、ひとりの執筆者ごとに読む方法です。前者なら当事者のもつ多様性を知ることができますし、後者ならひとりの人の生を追体験することができます。」
素晴らしい!


ついでに最近読んだ本。
うわわ手帳と私のアスペルガー症候群『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群
面白い!
「うわわオバケにはオスとメスがいる。
うわわオバケには13の種族がある。
うわわ山(疲れ具合)には0〜100匹までのレベルがある。」
など、ポケモン的な発想がユニーク。
いわゆるパニックを「うわわオバケ」というキャラクターに仕立てたお母さんの勝利でしょう。
詳しくは、こちらへ。


夜中に犬に起こった奇妙な事件『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
数学や物理では天才なのに、他人とうまくつきあえない自閉症の少年の話。
内容については、何でこんなに知っているの?と思うぐらいに自閉の内側視点から書かれた本ですが(あくまでも「視点」です)、私が気に掛かったのは、
Amazonのカスタマーレビュー
感動したとか、さわやかだとか、抱きしめたいだとかっ。
自閉を甘く見るなよ。
いや、失礼。
こんな、上から目線の人々の感想に対して覚えた違和感をやはり感じてらしたかたが一人。
夜中に犬に起こった奇妙な事件の妙な感想
……SFですか。その発想は無かった。アメイジング


当事者が語る異文化としてのアスペルガー―自閉症スペクトラム青年期・成人期のサクセスガイド2 (Autism Retreat Japan) (Autism Retreat Japan)『当事者が語る異文化としてのアスペルガー
こちらは残念ながらお勧めできません。
講演会の記録ですが、編者の方は、もう少し内容に踏み込んだ方が良いと思います。